Home
ESPAÑOL
 

活動内容

教育活動

教育活動はモニターへの授業と子供への授業の2つから成り立っています。

モニターの授業はこちらの全学期に当たる3月から11月までオリバ・ダイ氏の家で週2回行われます。対象はプエルトデセアードにある全ての公立・私立学校の6年生・7年生(12−14歳に相当)の希望する生徒(オリバ・ダイ氏が前もって学校を回ってその趣旨を説明します)およびすでにモニターである生徒たちです。新しい生徒はこの授業から自分の住む町の歴史、地理、動植物の生態などの知識を深めます。その他にも設立者であるオリバ・ダイ氏の専門である政治学、環境学、地方自治、民主主義といった政治に関する基本的な事柄も学びます(詳しい内容はhttp://fcnc.org.ar/programa.htmlを参照して下さい)。学期末にモニターの資格が得られます。一方モニターの生徒にとってこの期間は、設立者と話し合って子供の授業の計画を練る時間になります。この授業には近所の人、ここで研究を行っている生物学者や地理学者、自然保護団体の人、人類学者、考古学者、あるいは町を訪ねにくる海外の人などによく参加してもらい興味深い話を生徒にしてもらいます。特に生物学者や地理学者は研究している内容をパワーポイントなどを使って紹介したり授業の内容の一環であるフィールドワークの手助けもします。

一方子供の授業は8月から10月までの週1回、フィールドワークも含む合計12回の授業で構成されています。対象はプエルトデセアード5つの小学校全ての4年生、12クラスおよそ300人です。ここでは活動に参加する教師(設立者やその他教師の資格を持った協力者)が見守る中、2人のモニターが一クラスを担当します。授業では団体のモットーである『尊敬と愛』、忍耐、団結、寛容、人の話を聞くと言った重要な価値観が教えられます。また地域の先住民であったテウエルチェ(Tehuelche)やマプチェ(Mapuche)の生活様式や言葉を学び家族や近所の人へのルーツの探求が勧められます。更に授業はこの町の開拓者やリアデセアードの入り江やそこに点在する島々の名前の由来、動物の生活にまで及びます。子供たちは町に長く住む住民を訪問したり図書館で調べたりしてここの自然の記録を作ります。

指導する責任を負ったモニターの生徒たちはこの体験を通じて大きく成長します。自尊心を高められた彼らは個人の問題や家族間の問題に対処する上で必要な自信をつけていきます。過去のモニターの中にはここでの教育活動の知識を生かして現在旅行会社やこの町のツアーガイド、夏の間のカヤックのインストラクターとして働いているものもいます。

リアデセアードでのマリンスポーツの活動

これには4歳から16歳までの子供たちおそよ150人が参加します。期間は9月から4月で学期中は週末(土:10:00〜12:30、日:3:00〜5:00)、夏休みは毎日(午後の3時間)です。子供たちは『キャプテンオネット』が所有するカヤックやヨットを無料で使うことができます(16歳以上で授業を受けたい人の場合にはクラブに使用料を払うか、あるいはこの事業の手伝いをすれば子供たちと同様無料になります)インストラクターはクラブから謝礼金が払われます。参加者はまずカヤックやヨットの使い方を習います。その後入り江の島々まで漕いでいきそこに住むペンギン、鵜、アザラシといった動物たちと触れ合います。またインストラクターが操縦するラバーボートで子供たちは沖合いにあるペンギン島まで足を運びここで繁殖するマゼランペンギンやイワトビペンギンを観察します。この活動を通して子供たちはヨットやカヤックの技術を向上させるのはもちろんのこと、他の学校の子供たちとの交流を深め、リアデセアードの自然の素晴らしさを体験します。

その他の活動

上達した子供の中で希望者は設立者や協力者と共にカヤックやヨットを使って他のパタゴニア地域へ旅行にでかけます。この旅行中、動物の活動、遺跡らしき土地、動植物の生態を脅かす環境汚染などに関する報告書が作られます。これらの資料はアルゼンチン内外の大学、博物館、科学機関、自然の研究や保護に関連するNGOの団体に提供されます。また旅行中に取った写真や動画などは地元の観光センターの宣伝に利用されます。

また子供たちと設立者はパタゴニア南部、アルゼンチン・チリの国境付近にまたがるロスアンティグオス(Los Antiguos)、チリチコ(Chile Chico)、コックラン(Cochrane)、カレタトルテル(Caleta Tortel)などの町へ週末を利用して行き、そこの住民にこのNGOの精神やモットーを伝えたりカヤックの無料レッスンの活動を行っています。最近では近隣の町、カレタオリビアとの交流も盛んになっています。

その他にも海岸の掃除や公共の場の清掃などのボランティア作業、ラジオ局でのワークショップ体験、祝日の行事に参加など子供たちは地域社会との結びつきを強めます。

 

概要

1978年アルゼンチン、プエルトデセアードの入り江でこの地域だけに生息するイルカが捕獲され国外に持ち出されました。これをきっかけにマルコス・オリバ・ダイ(Marcos Oliva Day)、妻のマリア・ラウラ・ガオナ(Mari´a Laura Gaona)、航海クラブ『キャプテンオネット』の会員のイニシアチブによって”Conociendo Nuestra Casa” (『コノシエンドヌエストラカサ』(=自分の町を知ろう))というNGOの活動が始まりました。

この活動はカヤックやヨットなどのマリンスポーツ、教育、そして奉仕活動の機会をこの町に住む子供や若者に提供します。これを通じて彼らは自分の町のことを学び、愛、尊敬、団結、無差別、指導力といった価値観を成長させ、それらを毎日の生活の中で実践できるようにします。

屋内での授業を通じて子供たちは自分の住む町の歴史、地理、動植物の生態などの知識を深めます。その他にも設立者であるオリバ・ダイ氏の専門である政治学、環境学、地方自治、民主主義といった政治に関する基本的な事柄も学びます。

9月から4月上旬(日本の春夏に相当)にかけて航海クラブのそばの海辺で子供たちはカヤックやヨットを練習します。そして入り江の中に点在する島まで漕いでいき、ペンギン、アザラシなどの海洋動物を間近かに観察します。

またこの団体が行う様々なボランティア活動に子供たちは積極的に参加して、この町を始めとしてアルゼンチン、チリの他のパタゴニア(南緯40度以南の地域)の地域社会に貢献しています。

歴史

アルゼンチン、パタゴニアのサンタクルーズ州。近隣の町まで200キロ離れた大西洋に面する小さな町、プエルトデセアード。1978年に起こったアルゼンチン政府と州から許可されたという日本の水族館の業者が、町の南を流れるデセアード川からイロワケイルカ4頭を捕獲しました。イロワケイルカは南部パタゴニア地方、フォークランド諸島でしか見ることができない珍しい種類のイルカです。この動物の生態系を何も調査せぬままに日本の業者に捕獲の許可を与えた国と州政府にオリバ・ダイ氏は憤りを感じました。地元住民も手をこまねいて、ただ事件が過ぎるのを待っているばかりでした。このことからからオリバ・ダイ氏が感じたのは下記のことです。

“No se puede querer ni cuidar aquello que no se conoce. “
「自分の知らないないものに対して、愛情を持つこともそれを守ろうとする心も生まれない」

町の住人は自分たちの身の回りの素晴らしい自然に対してあまりに無知、無関心でした。それを憂慮したオリバ・ダイ夫妻は、自分の住んでいる町に対する愛情と帰属心を子供や若者の心に育もうと1983年、『尊敬と愛』(respeto y carino)をモットーとするこの活動を始めました。

70年代までは羊の畜産が主要であったこの町の産業は、港の建設、水産関連の工場の設置によって水産業へと移行していきました。それに伴い1980年代前半には3500人あまりだった人口は、2001年の統計によれば10237人、2008年現在では、2008年現在では、四半世紀前の4倍以上とも言われる15000人にまで増加しました。この町に外から移住してきた人が増えたことによりこの町に移り住んだ人が増えたことにより、町はアイデンティティーを失い、暴力やドラッグといった新しい社会・地域問題が起こりました(サンタクルーズはla Secretari´a de Programacio´n para la Prevencio´n de la Drogadiccio´n y la Lucha contra el Narcotra´ficoの2008年公式データによると全州の中でもっともドラッグの使用率が高い州です)。従ってモットーである『尊敬と愛』はこの町の自然だけでなく地域社会に対しても向けられています。

1983年の開設当初は、航海クラブ『キャプテンオネット』の協力の下、マリンスポーツを中心に子供たちを指導していましたが、1986年モニター制度(モニターとは子供たちを教える生徒たちを指します、詳細はプログラムを参照)が導入され、それ以降この団体は町の全小学校4年生を教えることが可能になりました。

そして十数年の年月を経て2003年、団体はNGOとして活動を始めます。2006年にはイギリスの北アイルランドで開かれたCeltic Maritime Festival of the Sea(伝統的ボートの祭典)に招待されました。またオックスフォード大学でも団体の活動を紹介しました。近年は他のパタゴニア地域で団体の紹介やカヤックの無料レッスンをするなど、徐々にプエルトデセアード以外の地域でも活動の場を広げています。

2009年には航海クラブの近くに多目的な施設が完成予定です。生徒の憩いの場になるだけでなく、将来は外国人がここを利用してボランティア活動をできることを目指しています。

問題点

設立25年を迎え、多くの住人がこれらの活動に参加するようになりました。この地域は経済的に苦しい家族も多いので、授業料やカヤックなどの使用料を生徒から一切受け取っていません。団体の活動は富くじや模擬店からの収益、町役場や漁業関連の会社からの寄付金でまかなわれています。しかし2001年のアルゼンチン経済崩壊以降、町役場や会社からの寄付金が大幅に減ってしまいました。

また、屋外活動を行えない冬の季節、インストラクターや生徒が集まれる場所がありません。この期間も活動を続けられるように多目的の施設を航海クラブのそばに現在建設中です。

 
     
         

Contact